初心者でも作れる!コスプレ衣装の作り方や必要なもの、よくある困り事も解説
「コスプレの衣装作りに興味があるけど、素人でも自作できるのかな?」と気になっていませんか?
好きなキャラクターの衣装だから、せっかくなら自分で作りたいと思う人も多いでしょう。コスプレ衣装の自作は可能ですが、揃えるべきものは多いうえ、ある程度の裁縫の知識と技術が必要です。そこでこの記事ではコスプレ衣装作りに必要なものから作り方、コスプレならではの難しい点などを解説しました。衣装の自作を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
コスプレ衣装作りに必要なものは?
コスプレ衣装を作るなら、まず必要なものを揃えましょう。基本的には一般的な服を作る時と共通するものが多いですが、一部特殊なものもあるため注意してください。
布・糸
衣装を作るなら布と糸は必要不可欠です。どんな布を使うかは、キャラクターの服や予算などにより変わります。布は色を合わせるだけでなく、設定を元に質感が近いものを選びたいものです。
また、糸は布にあったものを使いましょう。部分的にステッチ(刺繍)が必要であれば設定と同じ色を用意する必要があります。
ミシン
衣装作りをするなら手縫いより断然ミシンがおすすめです。服は縫う箇所が多いため、手縫いでは時間が非常にかかってしまいます。
そうはいっても、ミシンを使った経験がないと敬遠してしまうかもしれません。しかし慣れてしまえば、時短になるだけでなくさまざまな縫い方ができて非常に便利です。これを機にミシンに挑戦してみましょう。
アイロン
コスプレ衣装作りにはアイロンも必要です。
布を裁断する前に折り目を整えたり、裁断した布を縫い合わせる前にシワを伸ばしたり、仕上げの際にかけたりします。
型紙
型紙は、衣装の形を写し取るための道具で、市販の型紙でも自分で作成した型紙でもOKです。
しかしコスプレ衣装の場合は市販の型紙がない場合が多くあります。その場合は、市販の型紙を元に自分で作らなければなりません。
元の衣装に忠実な型紙であるほど衣装の再現度も増すものです。慎重に作りましょう。
裁縫道具全般
服を作るからには、細々とした裁縫道具も必須です。家に裁縫道具が一通りあればそれで構いません。
具体的には、布に印をつけるチャコペン・裁断する裁ちバサミ・糸をほどくリッパー・紐通しなどが必要です。ないと困る場合が多いので、作り始める前に揃えておきましょう。
トルソー
トルソーはマネキンの胴体部分だけのものを指します。
トルソーはコスプレ衣装作りに必須ではありませんが、あれば立体的に衣装を確認できて便利です。もし買うのであれば自分のサイズに近いものを選びましょう。
コスプレ衣装の作り方
必要な物品を揃えたら、いよいよコスプレ衣装を作っていきましょう。手順は概ね以下の通りです。
- 衣装を把握してデザインする
- 型紙を作る
- 布を用意して裁断する
- 縫い合わせる
- 仕上げ
順に解説します。
1.衣装を把握してデザインする
コスプレ衣装の多くは二次元のキャラクターのものです。そのため、立体的にどんな衣装なのかを把握して三次元に落とし込む必要があります。
前後はもちろん側面から見た時にどうなっているのかを考えましょう。スカートならフレアーなのかタイトなのか、袖はフレンチ・パフ・ドルマンその他なのかなど、同じカテゴリーの服でも立体にすると大きな違いがあります。このようなディテールを踏まえてデザインしましょう。
2.型紙を作る
次は①のデザインを踏まえて型紙を作ります。
既成の型紙でコスプレ衣装と全く同じデザインのものは、なかなかないはずです。そのため、できるだけ近いデザインのものを見つけて、それを元にアレンジして型紙を作ると良いでしょう。
3.布を用意して裁断する
型紙ができたら衣装に必要な布の長さも分かるため、布を購入しましょう。購入した布に折り目がついている場合はアイロンをかけておいてください。
布に型紙の印をつけてカットする際、布に無駄が出ないようにしたくなるかもしれません。しかし、いくつか注意点があります。
- 布の縦横とバイアスを踏まえてカットする
- 柄がある場合は上下などの向きを確認する
- 起毛素材なら毛の流れる方向を合わせる
- 立体裁断をするならトルソーを用意する
縫い合わせた時に違和感がないように裁断しましょう。
4.縫い合わせる
衣装の布のパーツを準備できたら、次は縫い合わせです。
服の場合、小物類と異なり縫う箇所がかなり長くなります。そのため、できるだけミシンを使いましょう。縫い合わせる時は基本的に中表(2枚の布を合わせる時に表同士が内側になること)となるため、気をつけてください。
5.仕上げ
全てのパーツを縫い合わせたら、いよいよ仕上げです。
ボタン・リボンなどの装飾品をつけて出来上がったら、実際に着てみて確認しましょう。
コスプレ衣装作りの難しいポイント
コスプレ衣装作りは一般的な服作りと異なる難しさがあります。そのため裁縫が好きな人、簡単な服なら作ったことのある人でもつまずくかもしれません。難しいと言われるポイントを以下で1つずつ紹介します。
ちょうどいい柄の布が見つからない
漫画やアニメのキャラクターによっては、独特な柄や模様の入った服を着ている場合があります。
例えば「鬼滅の刃」のような大ヒット作品になれば、緑と黒の市松模様やピンクの麻の葉模様の布の取り扱いが非常に増え、手に入りやすくなるものです。しかし、有名な作品でない場合は、オリジナルの柄を自分で再現させる必要があります。
この場合は、生地(布)に柄を入れればOKです。よく使われる方法としては、ベースの色が同じ布を用意してからステンシルや布用スプレーで柄を入れる方法があります。少し手間はかかりますが、どうしても同じ柄の布が見つからなければぜひチャレンジしてみてください。
立体的にするのが難しい
二次元のキャラクターの衣装の中には変わったものもあり、イラストから立体化するのが難しい場合もあるでしょう。
元の衣装のようにならない理由はさまざまですが、素材やパーツを変えると解決する場合もあります。また、同じ衣装を他のコスプレイヤーさんが来ていたら、じっくり観察してみましょう。どういった点を変えれば再現度がアップするのか、解決の糸口が見つかるかもしれませんよ。
型紙作りが難しい
作りたい衣装の型紙が売っていれば良いのですが、よほどの人気作品でなければ、なかなか売っていないものです。この場合は、自分で一般的な型紙を改造して作るしかありません。
作りたい衣装に近い型紙をハトロン紙(型紙によく使われる紙)に写しとって複数用意しておきましょう。地道な作業になりますが、これをアレンジして理想の衣装に近づけていきます。
元となる型紙はコスプレ衣装の本に付属のものや、無料の型紙サイトを利用すると良いでしょう。
コスプレ衣装を作る際のよくある疑問
ここからはコスプレ衣装作りに関するよくある疑問に答えていきます。
コスプレ衣装を自作するのに費用はどのくらいかかる?
コスプレ衣装の自作費用は、ピンキリです。極端な例ですが、全て自宅にあるもので作れば0円で済みます。しかし実際は布を購入する場合がほとんどです。
そのため、布面積や装飾が少ないシンプルなものでも数千円程度はかかります。さらに凝った衣装や布面積が大きいもの、布自体が高いものでは万単位の費用がかかると想定しておきましょう。
簡単に作れる初心者向けのコスプレ衣装はある?
初心者でコスプレ衣装を一から自作するとなると、裁縫に慣れていない人にはハードルが高いものです。まず簡単に作ってみたいと思うなら、既製品の服や普段着に近いキャラクターのコスプレを検討してはいかがでしょうか?有名どころではルフィやキキなども良いでしょう。
また版権ものから離れてオリジナルのコスプレ衣装もおすすめです。コスプレ衣装作りの難しさは原作の再現の難しさにあるため、オリジナルの衣装なら自由度が高く作りやすくなるはずですよ。
まとめ|コスプレ衣装を自作してみよう!
コスプレ衣装の自作は可能ですが、裁縫ができる必要はあります。特に型紙作りや布の向きを考慮した裁断は、初心者には難しいものです。
裁縫自体がどうしても難しいと感じたら、市販の服をアレンジしてできる衣装に挑戦するのも良いでしょう。また、コスプレ衣装ならではの「原作に忠実な衣装作り」が難しいなら、オリジナルの衣装もおすすめです。いずれにせよ、世界に1つだけの衣装を作ってコスプレを楽しみたいですね。
SparCはクリエイターとして収益を得たい方々を応援しています。このページがお役に立てたら、ぜひSNSでも拡散をお願いします!