キャラ設定はどう作る?考えておきたい項目や役立つアプリなども紹介
「これから小説を書いてみたいけど、登場人物をどうしよう」
「登場人物の設定って、どこまで決めればいいんだろう」
このような悩みはありませんか。
オリジナル作品を作るにあたり、新たなキャラクターを生み出す必要がありますが、どこまzで細かく人物像を作るべきか迷うものでしょう。
キャラ設定は物語の展開に影響するため、プロットを書く前にしっかり決めておきたいものです。そこで、この記事では、キャラ設定に使える項目やよくある疑問に答えています。これから小説などを書こうと思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
キャラ設定の作り方
キャラ設定とは、小説などの創作物に登場するキャラクターの各種設定のことを指します。物語に欠かせない登場人物ですが、ぼんやりとした作り方をしていませんか?キャラ設定を作り込むことで、キャラクターが個性的・魅力的になり、生き生きとするものです。
また、物語のアクセントになったり、読者に共感してもらえたりするメリットもあります。
キャラ設定を作るにあたり、特別なルールはありません。しかし、設定の考え方・作り方はあるため、以下で紹介します。ぜひ参考にしてください。
構造的に決める方法
キャラ設定を決める際に、物語における立ち位置・性格・職業などから決める方法があります。例えば、主人公のライバルや仲間、恋人や敵など、キャラクターの役割を明確にしてその役割にふさわしい性格や特徴を与える、といった具合です。
この方法はキャラクターが物語に馴染みやすくなるため、物語の展開をスムーズに進めやすくテンポが良くなる点がメリットといえます。一方でキャラクターが型にはまりやすく、個性や魅力が薄れやすいデメリットも否定できません。
掘り下げて作る方法
上記の方法とは異なり、掘り下げてキャラ設定を作る方法もあります。
イメージとしては、「キャラクターの履歴書を作っていく」「キャラクターにインタビューしていく」と捉えると良いでしょう。こうすることでキャラクターの詳細な情報を決めやすくなるのです。また、物語の始まりまでの行動も考えやすくなります。
作り方の例としては、まずキャラクターの名前や年齢、出身地や家族構成、趣味や特技などのプロフィールを充実させます。そして、キャラクターの過去や経験、夢や目標、恐怖やトラウマなどの内面も深く掘り下げていくと良いでしょう。この際に、履歴書やキャラ設定シートなどを作ってみるのもおすすめです。
この方法のメリットは、キャラクターがリアルで魅力的になり、読者の感情移入を促せる点にあります。一方で、キャラクターが物語から離れやすくなり、物語の方向性やテーマと合わなくなる可能性がデメリットとして考えられます。
キャラ設定に使える項目
ここからは実際にキャラ設定に使える項目の例を紹介していきます。
基本情報
まず基本情報として、キャラクターの名前・性別・年齢・誕生日・職業などの一般的なプロフィールを決めましょう。外見もあわせて設定しておくと、キャラクターの個性や特徴を表現しやすくなります。
よりイメージしやすくなるように、可能であれば簡単なイラストでも良いので設定画を作っておくと良いでしょう。
ポジション
ポジション(物語の中の役割)も必要不可欠です。物語の中でキャラクターがどのような役割を果たすかを決めましょう。
ポジションの例としては、主人公・ライバル・ヒロイン・敵・仲間などがあります。ポジションを決めることで、キャラクターの目的・関心・立場・立ち回りなどを表現しやすくなります。
性格
キャラクターの性格も物語の進行に影響するものです。具体的には、思考・感情・行動・態度などを決めると良いでしょう。キャラクターの内面や心理状態、性質や傾向などを表現できます。
ポリシー
ポリシー(信念や信条)は、キャラクターが何を信じて何に従って行動するかを表します。キャラクターの行動に必然性や説得力を与えるものなので、できれば考えてみましょう。
動機
動機、すなわちキャラクターがしたいこと・目指していることを考えるのも良いでしょう。何が原動力になっているかが明確になり、行動に目的や意味を持たせられます。
過去
過去、すなわちキャラクターがどんな人生を歩んできたかも考えると良いでしょう。どんな出来事を経験してきたのかによって、性格や動機にも影響を与えます。
関係
1人1人のキャラ設定ができたら、キャラクター同士の関係性も決めていきましょう。
友情・恋愛関係・敵対・協力などを考えることで物語の展開に影響します。また、相性によって、関わり方にも深みが増すでしょう。
キャラ設定に関するよくある疑問
ここからはキャラ設定に関するよくある疑問に答えていきます。
キャラ設定はどこまで細かく作るべき?
キャラ作りに凝り出すとどこまでも細かく決めたくなるかもしれません。
確かに、ある程度は細かく作った方が良い場合も多々あります。キャラクターはその作品の世界で生きているものです。そのため、設定で決めておいた事柄が、何気ない会話や行動などで役立つ場合があります。
作品や日常生活に全く関係なさそうな設定なら作らなくても良いかもしれませんが、会話やリアクション・人間関係に関わりそうな設定なら作りこんでおいた方が良いでしょう。
キャラは立てるべき?
小説や漫画などの作品を書こうと思った時、キャラを立たせたいと思うこともあるでしょう。キャラを立たせるかどうかは、作品によって変えた方が良いかもしれません。
ライトノベル・ファンタジー・ミステリーなどでは、キャラが立っていた方が良い場合が多々あります。仮にストーリーが平凡でも個性的なキャラクターが躍動することで、物語が面白くなることもあるからです。
一方で、社会問題を扱ったものやドキュメンタリー、文学的な作品ではキャラを立てない方が良いでしょう。あまりに突飛なキャラクターであると、物語の進行において煩わしい存在になりかねません。
作品のテーマやジャンルに合わせて、キャラクターの立たせ方を考えていきましょう。
キャラ設定を作るのに便利なアプリはある?
キャラ設定を作る際にノートに手書きしていくのも良いですが、ぴったりなアプリがあるので利用してみてはいかがでしょうか?
対象 | 特徴 | |
相関図作成 | iOS/Android | 簡単操作で相関図を作成可能。人数が多くなるとやや見づらい場合がある。 |
ストーリープロッター | iOS/Android/PC | 相関図だけでなく、プロットも作成可能。基本的に無料で利用できるが、スマホとPCの連携機能は有料。 |
ももつあ | Android | 直感的な操作でキャラ設定が作成可能。キャラクター同士のリンクもできる。 |
Nola | iOS/Android/PC | 小説を執筆できるアプリ。キャラ設定・プロット・執筆まで一通り対応している。スマホとPCの連携も可能。 |
シンプルなアプリから、キャラ設定・プロット・執筆までできるアプリまでさまざまです。気になったら、ぜひ試してみてくださいね。
プロットの作り方に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
キャラ設定のコツはある?
キャラ設定において特に性格の設定は重要です。しかし「優しい」「温厚」「冷酷」などの言葉だけでは、キャラクターの性格は説明しきれません。
一言二言で表現するのではなく、性格が分かるエピソードも併せて考えると良いでしょう。何らかの出来事を通して性格を表現すると、より深みが出るものです。
他にも、癖(よく見られる行動)・ニックネーム(人となりを示す)を考えたり、少しオーバーな設定にするなども良いかもしれません。
似たようなキャラしか浮かばない…何か良いアイディアはない?
いざ自分でキャラクターを作るとなると、意外に似たようなキャラクターしか浮かばないこともあるかもしれません。
そのような時は、キャラ設定メーカー・診断メーカーを使ってみるのも1つの方法です。キャラクターの名前を決めれば、キャラ設定をランダムに自動生成してくれるサイトが多数あります。
もちろん、生成されたキャラクターや設定をそのまま丸ごとは使うのは難しいでしょう。物語とマッチしなければ、斬新なアイディアも意味をなしません。しかし、行き詰まった時のアイディア出し・たたき台程度に利用するには良いでしょう。ありきたりなキャラクターしか浮かばずに困ったら、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか?
まとめ|キャラ設定を作って作品の中でいきいきさせよう
キャラ設定と一言でいっても、実にさまざまな項目があり、どこまで作り込めば良いのか迷うかもしれません。
ある程度は細かく決めた方が良いものの、物語にあまりに関係ないことは設定する必要はありません。作り方に迷ったら、キャラクターにインタビューしながら掘り下げていくと新たなアイディアが浮かぶかもしれません。プロットを書く前にキャラ設定をしっかり作っておきたいものですね。
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