無料でVTuberになれる?2Dアバターの作り方やソフト、スマホアプリも紹介
「VTuberになってみたいけど、アバターを作るのに費用がかかりそう」
「ひとまず簡単に配信をしてみたい」
VTuberのアバターを完全オリジナルでイチから作ると、費用も高額になりがちです。しかし、そこまでこだわらなければ無料で配信はできます。
そこでこの記事では、2Dのアバター制作に無料で使えるソフトやVTuberを無料で作れるスマホアプリを紹介します。自分でも配信してみたいという方はぜひ参考にしてみてください。
2DのVTuberの作り方
ここではVTuberの2Dアバターの作り方を解説します。一般的に、キャラデザを元にイラストを作成してモデリングして動かしていく、という流れになります。
1.キャラクターデザインをする
イチからオリジナルキャラクターのアバターを作るなら、キャラデザをするところから始めます。髪型・髪色・目の色・服装など、イメージをイラストに落とし込みましょう。
自分の分身となるキャラクターなので、愛着がわくデザインにしてくださいね。
2.イラストを作成する
キャラデザができたら、実際にペイントソフトでイラストを作成しましょう。
1枚絵だと動かせないので、パーツで分けてイラストを描いていきます。例えば、顔の輪郭・目・眉毛・口といった具合です。モデリングの工程を踏まえて、線画と彩色を別レイヤーで用意すると良いでしょう。
また、VTuberは動きだけでなく表情を変えられるのも魅力です。表情の差分のイラスト(笑顔・泣き顔・怒り顔など)も忘れず作成しましょう。
3.モデリングをする
モデルとなるイラストができたら、次はモデリングです。簡易的なモデリングなら無料版のLive2Dで可能です。
Live2Dの公式チュートリアルを参考にして基本的な操作を覚え、シンプルなパーツからモデリングを練習すると始めやすいですよ。慣れてきたら物理演算設定からより自然な動きをつけていきましょう。
4.モデルを動かす
モデリングしたら、いよいよアバターを動かしてみましょう。
トラッキングソフトを使えば、自分の動きとアバターを連動させられるので、より自然な動きや表情を表現できます。
トラッキングの手順はソフトにより異なりますが、大まかには以下の通りです。
- モデルをトラッキングソフトに出力する
- トラッキング設定をする
- 表情ごとに動きを調整する
- 1つずつマッピングのズレをなくしていく
細かな手順なうえ慣れるまで大変ですが、上手く設定できればアバターのクオリティが上がりますよ。
5.ロゴや背景を用意する
アバターを動かせるようになったら配信をより魅力的にするために、ロゴや背景を用意しましょう。
ロゴ |
|
背景 |
|
ロゴはデザインツールを使えば自分でも作れます。初心者でも使いやすい無料のツールなら「Canva」がおすすめです。無料でも高機能なソフトを使いたいなら「Inkscape」も良いでしょう。ロゴも背景も統一感のあるものにすると、洗練された印象になりますよ。
作るうえで必要な機材やソフトについてはこちらの記事で解説しています。
無料で使える!2DのVTuberを作るためのソフト
VTuberを作るためには必要な機材やソフトがいくつかあります。また、ソフトも多数リリースされているため、どれを使えば良いのか迷う人も多いでしょう。そこで2DのVTuberを作るのに無料で使えるソフトを以下で紹介します。
Live2D Cubism
「Live2D Cubism」は原画イラストを最低1枚準備できれば、モデリングが可能なソフトです。ただし1枚といってもパーツごとに分かれている必要はあります。
- 表情を変えるなら、目・口・眉毛などそれぞれ分ける
- 体の動きをつけるなら、手・腕などで細かく分ける
パーツ分けしたイラストをパラメータ設定すればイラストを動かせます。表情や体の動きを表現できますが、慣れるまでは大変でしょう。公式でチュートリアルが公開されているので、気になる方は視聴してはいかがでしょうか?目パチ(まばたき)や口の動きの作り方などが動画で解説されており、モチベーションも上がるかもしれませんよ。
ちなみに、「Live2D Cubism」は有料版と無料版があります。初心者なら無料版で問題ないため、トライアル終了後そのまま無料版を利用すると良いでしょう。
Character Animator
「Character Animator」はAdobeのソフトです。Live2Dでイチからモデリングするより簡単にイラストを動かせます。ただし、Illustratorで元のキャラクターのイラストを作成する必要があるため注意してください。キャラクターを動かすまでの手順は以下の通りです。
- Illustratorでキャラクターのイラストを作成する
- レイヤーを分けて目や口などのパーツを作成する
- Character Animatorに読み込む
- webカメラやマイクと同期させキャラクターを動かす
- 位置や大きさを調整する
「Character Animator」の無料版は機能制限があり、有料版ではライブストリーミングやプロレベルの全機能が使えます。しかし、初心者ならまずは無料版で十分でしょう。Illustratorでイラストを描かれている方に特におすすめのソフトです。
Vidnoz AI
「Vidnoz AI」は、写真をアップロードすればAIが2Dアバターを生成してくれるサイトです。イラストが不要な点は非常に手軽で魅力でしょう。また、テキストを入力すれば声を出せるため、自分の声を出す必要もありません。
ただし、無料版では透かしが入るうえ動画の長さ制限があるため、本格的に活動するなら有料版にした方が良いでしょう。
VTuberを無料で作れるスマホアプリ
無料で作れるものの、上で紹介したようなアバターを作るのが大変・難しいと感じたら、まずはスマホアプリで試してみるのも良いかもしれません。
スマホアプリの場合は3Dのアバターがほとんどです。無料のアプリが多数あるため、まずは気軽にバーチャルキャラクターを作ってみてはいかがでしょうか?
IRIAM
引用:トップページ|IRIAM
「IRIAM」はスマホとイラストがあれば配信できるアプリです。
用意するイラストは本当に1枚絵でOK。イラストのパーツ分けも要りません。アップロードしたイラストが自分の表情に合わせて動くため、手軽にVTuberになれますよ。
カスタムキャスト
「カスタムキャスト」はスマホで3Dキャラを手軽に作れるアプリです。
顔・髪・体型・服装などを選択して、カスタマイズしたキャラクターが作れます。もちろん、フェイストラッキングも可能です。作ったキャラクターはニコニコ生放送で配信できますよ。
Mirrativ
「Mirrativ」はスマホ1つでゲーム実況ができるアプリです。顔・髪型・体型などを選択して3Dのアバターを作っていきます。
アバターの動きにカメラ機能は使わず、音声のリップリンクとフリック操作のみとシンプルです。スマホゲームの配信に特化したアプリなので、キャラクターのリアルな動きよりゲーム実況を手軽にしたい人向けのアプリといえます。
REALITY
「REALITY」はたくさんのパーツからお気に入りの3Dアバターを作って配信できるアプリです。
スマホのインカメで表情を読み取ってくれるので、アバターをリアルタイムに動かせます。ライブ配信に特化しており、フレンドとのコラボ配信やイベント参加もできるため、交流好きな人ならきっと盛り上がるでしょう。
topia
引用:トップページ|topia
「topia」は音楽、中でもカラオケ配信に特化したアプリです。
1000点以上のアイテムを組み合わせてアバターを作ったら、歌や演奏を配信しましょう。JOYSOUNDなどの高音質の音源で歌えるうえ、毎月新曲が追加されるので飽きずに楽しめます。
vear
「vear」はアバターの自然な動きが特徴的なアプリです。トラッキングの精度が高く、目や口の動きが自然、動作が滑らかだとユーザーから高評価を得ています。
また、スマホアプリながら、自作モデルのインポートも可能です。VRMフォーマットのモデルがあるなら、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
まとめ|無料のソフトやアプリを活用してVTuberになろう
VTuberに興味はあっても、モデルを作るとなると費用もかかりそうだな、と思う人も多いでしょう。
しかし、モデリングや動かすためのソフトにも無料のものはいくつかあります。また、モデル作りが大変そうだと思ったら、無料のスマホアプリでもアバターを作って手軽に配信できます。まずは配信を体験してみたいのであれば、アプリの利用がピッタリかもしれませんよ。
SparCはクリエイターとして収益を得たい方々を応援しています。このページがお役に立てたら、ぜひSNSでも拡散をお願いします!