DTMに必須のDAWソフトの選び方〜無料・有料のおすすめソフトも紹介〜
「DTMを始めたいけど、どのDAWソフトを選べば良いのか分からない」このようなお悩みはありませんか?
DAWソフトは無料有料問わず多数あるため、後悔しないためにも慎重に選びたいものです。そこでこの記事ではDAWソフトの選び方やおすすめを紹介します。これからソフト選びをする方の参考になれば幸いです。
DTMに欠かせないDAWソフトの選び方
DTMに欠かせないのがDAWソフトです。しかし多数のソフトがリリースされているため、どれを選べば良いか迷う方も多いでしょう。特に有料ソフトは、決して安い値段ではありません。自分の用途や環境に合ったソフトを選ぶには、OS・価格・使いやすさ・機能の面から選定すると良いでしょう。
対象OS
DAWソフトを選ぶ際には、まず対象となるOSを確認することが重要です。Windows・Mac・Linuxなど、使用するパソコンのOSはそれぞれですが、一部のソフトは特定のOS専用で提供されています。
例えば、AppleのLogic ProはMac専用ですが、Ableton LiveやCubaseはWindowsとMacの両方に対応しています。パソコンを買い替えるつもりでなければ、自分の環境に合ったソフトを選びましょう。
価格
DAWソフトの価格も選ぶ際の重要なポイントです。無料のソフトから数万円するプロフェッショナル向けのものまで、さまざまな選択肢があります。
DTMを続けられるか不安な初心者であれば、まず無料のソフトを試してみるのも良いでしょう。もちろん、有料だからこそ、使いやすかったり、サポートが充実していたりする場合もあるため、価格は基準の1つにすぎません。
また、有料ソフトでもモデルやプランが複数提供されている場合があります。有料でも気になるソフトがあれば、体験版や安価なプランから初めてみると良いかもしれません。
使いやすさ
使いやすさもDAWソフト選びの重要な基準となります。直感的に操作できるインターフェースを持つソフトは、初心者でも扱いやすいものです。多くのソフトには無料体験版が提供されているため、実際に操作してみて自分に合うかどうかを確認するのも良いでしょう。
また、実際の操作の使いやすさはもちろんですが、サポート面も軽視できません。日本語対応のマニュアルやチュートリアルが充実していると初心者でも安心です。また、ユーザー数の多いソフトなら、コミュニティで解決できる場合も多いでしょう。
いずれにせよ初めてDAWソフトを使うなら、シンプルで分かりやすいソフトを選ぶことをおすすめします。
機能
DAWソフトの機能も十分に確認しておきましょう。録音・編集・ミキシング・マスタリングなど、自分に必要な機能がすべて揃っているかは最低限確認すべきです。また、ソフトによっては特定の音楽ジャンルが得意であったり、豊富なプラグインを持っていたりするソフトもあります。
自分が作りたい楽曲のジャンルによりマッチしたソフトを選ぶとクオリティも向上するでしょう。
また、同じソフトでもエントリーモデルからフラグシップモデルまでラインナップされている場合が多く、それぞれの搭載機能は異なる場合が多いため、注意が必要です。
おすすめのDAWソフト〜無料編〜
ここからは無料で使えるDAWソフトを紹介します。初心者でも使いやすいもの、フリーソフトと思えないほど充実したソフトまで多数あるため、初期費用をかけずに始めたい方は参考にしてみてください。
Cakewalkby Band Lab
画像引用:トップページ|Cakewalkby Band Lab
「Cakewalkby Band Lab」はWindows対応のDAWソフトです。元々「SONAR」と呼ばれるDAWソフトがあり、開発終了にあたり無料で公開されました。無料ですが、機能は非常に充実しています。日本語で使用可能なうえ、使いやすいインターフェースであることから、初心者にも向いているソフトといえます。
対応OS | Win |
価格 | 無料 |
特徴 | ・録音から書き出しまで可能
・多数のエフェクトあり ・トラック数無制限 |
Podium Free
画像引用:トップページ|Podium Free
「Podium Free」はDAWソフト「Podium」の無料版です。いくつか制限はあるものの、有料版とほぼ同じ機能を使用できます。フォーマットがVSTのため、プラグインを多数使えるのもメリットです。
対応OS | Win |
価格 | 無料 |
特徴 | ・無料でも基本的な機能は搭載
・フォーマットはVSTに対応 |
GarageBand
画像引用:トップページ|GarageBand
「GarageBand」はフリーのDAWソフトで、Macに標準搭載されています。Appleらしいシンプルなインターフェース、使いやすさが特徴です。上位版として「Logic Pro」もありますが、初心者が初めてDTMに挑戦するなら「GarageBand」で十分でしょう。
対応OS | Mac |
価格 | 無料 |
特徴 | ・iPhoneやiPadでも使用可能
・多数の音源あり ・直感的なインターフェース |
Nano Studio
画像引用:トップページ|Nano Studio
「Nano Studio」は無料のDAWアプリで、iOSを対象に提供されています。直感的な操作性と多数のエフェクト、シンセサイザーのEdenを搭載していることが特徴です。上位版で有料の「Nano Studio 2」もリリースされており、こちらはMacにも対応しています。
対応OS | iOS(iPhone・iPadのみ) |
価格 | 無料
(Nano Studio2は2,200円) |
特徴 | ・録音から書き出しまで可能
・多数のエフェクトあり ・シンセサイザーEdenを搭載 |
おすすめのDAWソフト〜有料編〜
ここからは有料のDAWソフトを紹介します。プロのアーティストに広く愛用されているもの、高機能なものなどさまざまです。無料体験版があるソフトも多いため、気になったものはお試しで使ってみると良いかもしれません。
Studio One
画像引用:トップページ|Studio One
「Studio One」は直感的なインターフェースと豊富なプラグインで人気のDAWソフトです。操作性の良さから日本のプロで愛用している多数もいます。
ラインナップは3種類あり、初心者からプロまで幅広く対応しています。エディションによりますが、指定したフレーズにつなげるおすすめのコードを提案してくれるなど作曲に役立つ機能もあるため、曲作りがスムーズになるでしょう。ジャンルも問わないためオールマイティなソフトといえます。
対応OS | Win/Mac |
価格 | ・Studio One Prime:無料
・Studio One Artist:13,200円 ・Studio One Professional:52,800円 |
特徴 | ・直感的なインターフェース
・作曲アシスタント機能あり ・マスタリングまで可能 |
Abelton Live
画像引用:トップページ|Abelton Live
「Abelton Live」は特に海外アーティストの人気が高いDAWソフトです。パズル感覚で楽曲を作れる操作感が特徴といえます。また、楽曲制作だけでなく、ライブやDJのようなパフォーマンスに使えること、ダンスミュージックと相性が良いことも人気の理由といえるでしょう。
対応OS | Win/Mac |
価格 | ・Live 12 Intro:11,800円
・Live 12 Standard:52,800円 ・Live 12 Suite:84,800円 (無料体験版あり) |
特徴 | ・専用コントローラのPushが人気
・MIXも同時表示可能 ・ライブパフォーマンスやダンスミュージックと相性が良い |
Steinberg Cubase
「Steinberg Cubase」は、初心者だけでなく中上級者にもおすすめのDAWソフトです。グレードは複数提供されていますが、入門グレードでも「録音・編集・MIX」はもちろん、必要な機能が概ね搭載されています。
Cubaseの最大のメリットはその操作感にあります。ドラッグ&ドロップで感覚的に扱えるため、初心者にも最適です。これから本格的にDTMを始めてみたい方は無料体験版を使ってみると良いかもしれません。
対応OS | Win/Mac |
価格 | ・Cubase Elements 13:13,200円
・Cubase Artist 13:39,600円 ・Cubase Pro 13:69,300円 (無料体験版あり) |
特徴 | ・日本語のサポートあり
・オーディオ素材のコード検出機能 ・マスタリングまで可能 |
Logic Pro
画像引用:トップページ|Logic Pro
「Logic Pro」はMac専用のDAWソフトで「GarageBand」の上位版です。「GarageBand」に近い操作感でデータもそのまま使えます。そのため「GarageBand」から高機能ソフトにシフトしたいと思った時に最適のソフトです。
対応OS | Mac |
価格 | 30,000円 |
特徴 | ・「GarageBand」よりもエフェクトや楽器の種類が豊富
・MIX作業がしやすい ・ユーザーインターフェースがさらに充実 ・アップデートが無償 |
DTMやDAWソフトに関するよくある質問
ここからはDTMやDAWソフトに関するよくある疑問に答えていきます。
DTMにはDAWソフトのほかに何が必要?
DTMに必須なものはパソコン(もしくは何らかのデバイス)とDAWソフトです。最低限この2つでDTMはできます。
ただし、打ち込みに時間がかかるため、効率よく作りたいならMIDIキーボードがあると便利です。また、歌声や楽器の演奏といったアナログの音を入れたいならオーディオインターフェースは欠かせません。できた音源を聴いてブラッシュアップするためにはスピーカーも必要です。
このように「最低限」であれば、パソコンとDAWソフトだけでもDTMは可能ですが、効率的に作業したい・音のバリエーションを増やしたいなら、ほかの機材も必要となります。
DTMに必要なものに関しては、こちらの記事で解説しています。
ボカロ曲を作りたいならDAWソフト以外に何が必要?
ボカロ曲を作りたいなら、DTMに必要なものに加えて、ボーカロイドのソフト(ボーカルエディター・ライブラリ)が必要です。また、ボカロのソフトによってはDAWソフトが付属しているものもあるため、ボカロ曲を作りたいなら、先にボーカロイドのソフトのラインナップを調べましょう。
例えば、ボーカロイドのV4Xシリーズなら、ボーカルエディタ・ライブラリ・DAWソフトが1つのパッケージに含まれています。ただし、このDAWソフトはStudio One APEであるため、ほかのソフトが良いなら個別に揃えましょう。
ボカロ曲の作り方についてはこちらの記事で解説しています。
まとめ|DAWソフトを準備してDTMを楽しもう
DTMに欠かせないDAWソフトは無料有料問わず多数リリースされています。既にあるパソコンを使用するなら、OSが対象になっているか確認したうえで、使いやすさや価格を重視して選ぶと良いでしょう。
DTMを始める目的にもよりますが、DAWソフトは初めのうちは無料ソフトや有料ソフトの無料版を試してみると良いかもしれません。DAWソフトは操作に慣れるまで、1曲作れるようになるまでが大変です。挫折しないためにも、自分に合ったソフトを見つけてDTMを楽しみましょう。
SparCはクリエイターとして収益を得たい方々を応援しています。このページがお役に立てたら、ぜひSNSでも拡散をお願いします!