
【無料で使える】AI作曲アプリ・サイト・ツール10選!初心者でも簡単にオリジナル曲を作れるものを厳選
動画制作などをしていると、一度は「BGMを自分で作れたら良いのに」と思ったことがありませんか?しかし、「作曲には専門知識が必要」「時間がかかりそう」と感じて、なかなか一歩を踏み出せない方も多いでしょう。
そんな人には、AI作曲アプリ・サイトがおすすめです。AIを使えば、初心者でも簡単にオリジナル曲を作成できます。
そこで今回は、AI作曲ツールの仕組みや選び方、おすすめの無料ツール10選を紹介します。これからAIを使った作曲に挑戦してみたい人はぜひ参考にしてください。
AIでなぜ作曲できる?無料で始められる理由は?
AIの発達は目覚ましく、2025年現在、AIでできることは増え続けています。
作曲のように一見難しそうに思われがちなクリエイティブなこともAIは可能にしました。そもそもAIで作曲ができるのはなぜなのでしょうか。仕組みや無料で始められる理由を以下で解説します。
AIによる作曲の仕組み
AI作曲は、機械学習やディープラーニングを活用した技術です。楽曲のメロディ・リズム・コード進行などの膨大なデータをAIが学習し、それに基づいて楽曲を生成します。
使用するアプリやツールにより違いはあるものの、多くはジャンル(ポップス・クラシック・EDMなど)やムード(明るい・悲しい・壮大ななど)を指定するだけで、条件に合った音楽を自動生成できます。さらに一部のツールでは、ユーザーの使い方次第でテンポや楽器の選択などのカスタマイズも可能です。音楽理論を習得していなくても、初心者でも簡単に楽曲を作れる時代になっているのです。
無料でAI作曲を利用できる理由
AI作曲ツールは無料で使えるものが多くありますが、「こんなに便利なものが無料だと、かえって不安」と思う人もいるかもしれません。しかし、無料で提供できるのにはいくつか理由があります。
- 基本機能を無料で提供して有料プランへ誘導する
- 広告収入やプロモーションを収入源としている
- AI学習のためのデータを収集している
中でも、基本的な機能を無料で提供して、エクスポートや使用回数制限の解除、商用ライセンスといった追加機能を有料で提供しているツールが多くあります。このように、無料でも安心して十分に使えるツールが多いので、まずは試してみると良いでしょう。
AI作曲アプリ・サイト・ツールの選び方
AI作曲アプリやサイトなどは多数あり、これから初めてツールに触れる人であれば、どれを選んで良いか迷ってしまうでしょう。似ているツールも多いため、ユーザーの好みによるところは大きいですが、最低限選ぶ際に確認しておきたいポイントを以下にまとめました。
利用目的に合っているか
AI作曲ツールを使おうと思った時に、何らかの利用目的があったはずです。動画の制作や配信時のBGMにしたい、歌メロを作りたい、曲作りのアイデア出しにしたい、など人によってさまざまでしょう。
ツールによってBGM向きのもの、声を入れられるものなど異なります。そのため、目的に合った曲が生成できそうか、あらかじめ確認しておきましょう。
もちろん、ただ興味があって触ってみたいのであれば、特に気にしなくても構いません。
操作がしやすいか
これからAI作曲ツールに触れる初心者であれば、操作性の良さは重要なポイントです。
ボタンを押すだけ、ドラッグ&ドロップするだけ、ジャンル選択するだけなど、簡単で直感的に扱えるものが良いでしょう。
商用利用は可能か
YouTube動画や広告、自分のオリジナル楽曲として収益化したい場合は、忘れずに商用利用の可否を確認しましょう。
もちろん、趣味の範囲で楽しむ個人利用であれば、商用利用の可否はこだわらなくて構いません。
無料で使えるおすすめAI作曲アプリ・サイト・ツール10選
ここからは無料で使えるAI作曲アプリ・サイト・ツールを紹介します。
完全無料のものからフリープランがあるもの、日本語対応しているもの、商用利用可能なものなどをメインに選びました。
CREEVO
画像引用:CREEVO|トップページ
「CREEVO」は京都大学の白眉プロジェクトが提供している無料のAI作曲サイトです。
おまかせ作曲とデザイン作曲から選べ、歌詞を入れるだけで作曲してくれます。
歌詞が必須であるため、自動的に歌声も入りますが、機械らしい音声ではあります。また、歌詞が50文字以内が目安となっているため、一般的な長さの1曲を通して作曲してもらうのは困難です。そのため、アイデア出しのような使い方が良いかもしれません。
費用 | なし |
商用利用 | OK(著作権なし)
ただし、歌声が入っているものは「Sinsy」と表示する必要あり |
歌声 | あり(日本語) |
特徴 | ・歌詞・読み仮名・タイトルを入力すれば作曲される
・登録なしでも無料で利用可能 ・ブラウザからの利用 |
Suno
画像引用:Suno|トップページ
「Suno」は、曲の説明書きに基づいた曲を生成してくれるAIアプリです。
曲の雰囲気やキーワードなどを入力してボタンを押すだけで歌詞も自動で生成され、ボーカル入りの曲が出来上がります。歌声はかなり自然であり、いわゆる機械っぽさは殆ど感じられません。多数の言語に対応しており、日本語でも歌ってくれます。スマホアプリからの利用もできるので、手軽に試せるのではないでしょうか。
費用 | 無料・10〜30ドル/月 |
商用利用 | 有料プランはOK |
歌声 | あり(日本語・英語はじめ多言語対応) |
特徴 | ・タイトルやキーワードから歌詞も生成してくれる
・歌声はかなり自然 |
AIVA
画像引用:AIVA|トップページ
「AIVA」はあらかじめ用意されたスタイルから選ぶだけで曲が生成される作曲サイトです。音楽のジャンルがかなり幅広いため、BGMやさまざまな楽曲に触れたい人に向いているかもしれません。
有料プランであれば商用利用が可能なので、本格的に収益を得たい人は検討してみましょう。
費用 | 無料・11〜33ユーロ/月 |
商用利用 | 有料プランはOK |
歌声 | なし |
特徴 | ・ブラウザからの利用
・ジャンル名などから選択するだけで曲が生成される |
SOUNDRAW
画像引用:SOUNDRAW|トップページ
「SOUNDRAW(旧:Ecrett Music)」は曲の生成と簡単なアレンジができるサイトです。
生成された曲のコード進行まで表示され、キーやテンポなどを変更できるため、自分好みの楽曲に近づけられるでしょう。
有料版なら商用利用可能ですが、音楽配信サービスでリリースするには曲を編集する必要があるため注意してください。
費用 | 11〜32ドル/月
(無料版あり) |
商用利用 | 有料プランはOK |
歌声 | なし |
特徴 | ・登録なしで無料でも利用可能(ダウンロードは不可)
・生成された曲のテンポやキーを変えられる ・登録なしでも無料で利用可能 |
Boomy
画像引用:Boomy|トップページ
「Boomy」は 生成した音楽を配信サービスでリリースできて、ロイヤリティを受け取れるサイトです。
無料版はありますが、作成数の制限があるうえダウンロードはできません。そのため、生成した曲を使用したいなら有料版一択といえます。ジャンルを選ぶだけでも曲ができるため、手軽に曲を作れます。
費用 | 無料・9.99〜29.99ドル/月 |
商用利用 | 有料プランはOK |
歌声 | なし |
特徴 | ・ジャンルを選ぶだけでも生成可能
・生成された曲は配信でリリースできる |
Udio
画像引用:Udio|トップページ
「Udio」は簡単な操作でプロ仕様の楽曲を作成できるサイトです。
特に初心者から上級者まで幅広い層に対応しており、作曲だけでなく音楽編集やリミックス機能も備えているのが大きな特徴といえます。
生成された曲を自分好みに編集したい人に向いているかもしれません。
費用 | 無料・10〜30ドル/月 |
商用利用 | 有料プランはOK |
歌声 | あり |
特徴 | ・キーワードやジャンルを指定するだけで生成可能
・曲のリミックスも可能 |
Amadeus Topline
画像引用:Amadeus Topline|App Store
「Amadeus Topline」はAIがポップスやバラードのような曲を自動生成してくれるスマホアプリです。
スマホをタップするだけで、ユーザーのリクエストに応じてメロディラインを作成するため、作曲のアイデア出しに最適です。気に入ったメロディを保存して、他の音楽制作ツール(GarageBandなどのDAWソフト)でさらに編集もできます。
費用 | 無料 |
商用利用 | OK |
歌声 | なし |
特徴 | ・生成された曲をMIDIデータで書き出してDAWソフトで編集可能
・歌ってみたに使えるデータも多数あり ・iPhoneのみ対応 |
HumOn
画像引用:HumOn|Aptoide
「HumOn」は ハミングや歌声を録音すると、それを元にAIが伴奏やメロディを自動生成してくれるアプリです。
なにげない鼻歌から曲ができるうえ、作成された曲はジャンル(クラシック、ジャズ、ポップスなど)を選んで調整できます。音楽理論を知らなくても簡単にプロのような楽曲を作成できるでしょう。
費用 | 無料・3.99ドル |
商用利用 | 不明 |
歌声 | なし |
特徴 | ・鼻歌から曲を自動生成 |
BandLab
画像引用:BandLab|トップページ
「BandLab」は音楽制作アプリです。音楽の録音や編集といった機能をはじめ、他のユーザーとコラボできるなど、さまざまな楽しみ方ができます。
また、AI機能であるsongstarterを利用すれば、ジャンルを選択するだけでメロディを生成してくれます。多数のジャンル(EDM、ヒップホップ、ポップスなど)に対応しているうえ、シンプルなUIで初心者でも使いやすいでしょう。完成した楽曲はSNSで共有できるため、楽しみ方も広がります。
費用 | 無料・14.99ドル/月 |
商用利用 | 不明 |
歌声 | なし |
特徴 | ・AIによる作曲だけでなく音楽制作全般に使える |
TopMediai
画像引用:TopMediai|トップページ
「TopMediai」はAI作曲だけでなく音声編集や文字起こしなど、さまざまなメディア制作をサポートする総合ツールです。
作曲に関しては、AIが楽曲のリズムやメロディを自動生成し、テンポや雰囲気を調整できます。プロレベルの楽曲制作にも対応しており、歌詞作成や音声合成など、他のAI機能と組み合わせて使えるのが特徴的です。Webブラウザベースのツールであり、PCでもスマホでも利用できます。
費用 | 無料・4.99ドル/週・8.99ドル/月・149.99ドル/年 |
商用利用 | 8.99ドル・149.99ドルプランならOK |
歌声 | あり |
特徴 | ・楽譜ファイルの出力が可能
・ブラウザでの利用。PCでもスマホでもOK |
AI作曲ツールに関する疑問と注意点〜著作権・商用利用について〜
AI作曲ツールで生成された曲を何らかの用途で使おうと思った時に、著作権や商用利用について気になる人は多いのではないでしょうか。
ここからはAIならではの著作権にまつわるよくある疑問や注意点について解説します。
AIが作った曲の著作権は誰のもの?
曲を制作した場合、本来であれば、一般的に曲の著作権は作った人・団体に帰属します。そのため、著作権のある曲を使用するなら、著作隣接権の許諾を得なければなりません。
しかし、AIで作曲した曲の著作権はツールによって異なります。ツールに著作権が帰属する場合と、ツールを使用した人に著作権が帰属する場合とで分かれるため、それぞれのツールの利用規約を確認しましょう。
ちなみに、生成された曲があまりに学習した元の楽曲に酷似していると、元の楽曲への著作権侵害となる恐れもあるため、注意してください。
商用利用はどこまでOK?
商用利用とは、営利目的(金銭的な利益を得るため)で利用することを指します。曲の場合では、音楽配信サービスでのリリース、広告収入を得るYouTubeの動画のBGM、スマホゲームやアプリのBGMなどが該当します。
商用利用したい場合は、各ツールの利用規約で商用利用の可否を確認するしかありません。
ちなみに、収益化なしでSNSに投稿するのは非商用利用といえます。ただし、ツールによってはクレジット表記が必要な場合もあるため、こちらも注意が必要です。
クレジット表記が必要な場合の対処法
一部のツールでは「無料プランではクレジット表記が必要」などのルールがあります。その場合は、きちんとツール名を明記してください。
例えば、YouTube動画で作成した曲を使用するのであれば、概要欄などに「曲は〇〇で作成」などの表記を入れましょう。ルールを守って、楽しくツールを活用したいものです。
まとめ|AI作曲を無料で楽しもう!
AI作曲ツールを使えば、作曲経験がなくても簡単にオリジナル曲を作成可能です。
編集ができるもの、歌声を入れられるものなど多数提供されているため、まずは無料版で試してみて、自分に合ったツールを見つけましょう。
また、生成された曲を収益化に活用したいなら、商用利用の可否を必ず確認してください。ルールを把握して、楽しく音楽制作を始めましょう。
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