オリジナルキャラクターの作り方〜初心者向けの手順・コツなどを解説〜
自分だけのオリジナルキャラクターを作るのは難しいもので、既存のキャラクターとかぶってしまったり、何か足りない感じがしたりすることもあるかもしれません。
そこでこの記事では、オリジナルキャラクターを作る手順やコツなどを解説します。独自のキャラクターを作ってみたいと思う方は、ぜひ最後までご覧ください。
オリジナルキャラクターを作る手順
自分だけのオリジナルキャラクターを作るなら、闇雲に描き始めるよりある程度手順に沿った方が作りやすくなります。一例として以下のような手順がおすすめです。
- キャラ設定を作る
- 外見のラフを描く
- 前後からの姿を描く
- キャラを動かしてみる
- カラーを入れる
それぞれの工程について解説していきます。
1.キャラ設定を作る
オリジナルキャラクターを作る第一歩は、そのキャラクターの基本設定を決めることから始まります。キャラクターの性格・背景・趣味・特技などを詳細に考えましょう。特に内面にスポットを当てることで、キャラクターに深みを与え、物語の中での役割が明確になります。
キャラ設定の作り方についてはこちらの記事で解説しています。
2.外見のラフを描く
次にキャラクターの外見をラフスケッチしましょう。キャラクターの第一印象を形作る重要な段階です。①で設定した性格やバックグラウンドを視覚的に表現していきます。
例えば、活発な性格のキャラクターであれば、動きやすい服装や短髪など、その性格を表す要素を入れてみましょう。反対に、静かで内向的なキャラクターなら、落ち着いた色合いの服やロングヘアが向いているかもしれません。
この段階では細かい部分にこだわらず、外見や服装といった見た目のイメージ・全体のシルエットを決めることが重要です。
3.前後からの姿を描く
キャラクターの前面と背面の姿を描くことで、より立体的なイメージを形成します。漫画などでキャラクターを動かす際には、多方向からの設定が欠かせません。
例えば、あるキャラクターが背中に大きなリュックを常に背負っている場合、正面からどの程度見えるのか、背面ではどの程度体が隠れるのかといった点が必要です。
服装のディテールや身体のバランスに注意を払い、リアリズムを追求しましょう。
4.キャラを動かしてみる
次に、キャラクターを様々なポーズや表情で描いてみましょう。設定を踏まえながら、このキャラクターなら「こう動く・こんな表情をする」と考えると、そのキャラクターらしさが生まれます。
例えば、勇敢な戦士のキャラクターなら、剣を振るうアクションポーズや勝利のポーズを描くことで、その勇気や力強さを表現できるでしょう。また、コミカルなキャラクターであれば、大げさな表情や変わったポーズを描くと、コミカルさを伝えられます。
キャラクターを動かすのは、生命を吹き込む重要な段階です。あわせて表情やポーズの設定資料も作ると良いでしょう。
5.カラーを入れる
最後に、キャラクターに色を付けて完成させます。色選びはキャラクターの性格や物語のテーマに合わせて行いましょう。鮮やかな色は活発な性格を、落ち着いた色は内省的な性格を象徴できます。まずはベースカラーを決めて、その後細部まで決めていきましょう。
オリジナルキャラクターを作るコツ
ここからはオリジナルキャラクターを作るコツを解説します。キャラクターを作ったものの「何か物足りない」と感じる時に、ぜひお役立てください。
資料を集める
キャラクター作成の最初のステップとして、インスピレーションを得るために多様な資料を集めましょう。これには、映画・アニメ・漫画・写真・ファッション雑誌・自然の写真などが含まれます。例えば、森の妖精のようなキャラクターを作る場合、自然の風景や動植物の写真を集めると、キャラクターの服装やアクセサリーに自然の要素を取り入れるアイディアが得られるかもしれません。
できるだけ詳細を決める
キャラクターに深みを与えるためには、設定を詳細まで決めておくと良いでしょう。
物語や世界観に関係ないものは設定なしでも構いません。しかし、過去のエピソード・好きなもの・苦手なもの・話し方など、内面を作り上げることで、キャラクターのリアリティが増し、親しみやすくなります。また、内面の設定が動きに活きることもあるでしょう。ぜひキャラクターの詳細まで考えてみてください。
ギャップを作ってみる
キャラクターに意外性のあるギャップを持たせると、より魅力的になったり、深みがでたりします。
例えば、「見た目は怖そうなキャラクターが心優しい性格である」「可愛らしい外見なのに意外に毒舌である」などはギャップのあるキャラクターの典型例でしょう。
キャラクターの一貫性はもちろん必要ですが、物語のスパイスになる程度にギャップをあえて作ることもおすすめです。
少し大げさに作ってみる
キャラクターを少し大げさにすることで、その個性を際立たせることができます。例えば、ヒーローのキャラクターなら、通常の人間よりも一回り大きい筋肉や、特別な能力を持たせるといった具合です。内面でも外見でも特徴を強調することでキャラクターの個性になり、物語の中での存在感を高めやすくなります。
オリジナルキャラクター作りに関するよくある疑問
ここからはオリジナルキャラクターを作る際に、よくある疑問に答えていきます。
オリジナルキャラクターが作れるアプリはある?
オリジナルキャラクターを作成する際にアプリ(オリキャラメーカー)が役立つかもしれません。アイコン作成を目的とするものが大半ですが、アイディアが欲しい時や行き詰まった時に試してみると良いでしょう。
アプリを使用すると、様々な服装・髪型・アクセサリーなどを組み合わせて、独自のキャラクターを作成できます。ポップで可愛いタイプの「CHARAT」、おまかせで作成できる「似顔絵イラストメーカー」など無料のアプリは多数あるため、参考に使ってみてはいかがでしょうか?
動物のオリジナルキャラクターを作るコツはある?
動物のオリジナルキャラクターを作る際は、まずその動物の特徴をよく理解したうえでシンプルに描いてみましょう。写実的な作品でなければ、線の少ない動物キャラにすることがおすすめです。
そして、何らかの要素と組み合わせるとオリジナルキャラクターらしくなります。小道具を持たせたり装飾をつけたりすることで、オリジナリティが出しやすくなるため、行き詰まったらぜひ試してみてください。
オリジナルキャラクターを作るうえで注意することはある?
オリジナルキャラクターを作る際に注意すべき点はいくつかあります。まず、キャラクターが他の既存のキャラクター、特に著作権で保護されているキャラクターに似ていないか注意しましょう。
また、キャラクターの性格や背景が一貫性を持っているか、不自然な点はないかをチェックすることも大切です。内面を作り込むことで、感情移入できるキャラクターになります。特徴的な外見を作るのも大切ですが、人格を重視して作ってみると良いでしょう。
まとめ|設定を作ってオリジナルキャラクターを生みだそう
オリジナルキャラクターを作るには創造性が必要であり、思ったように進まないことも多いでしょう。
しかし、基本手順やコツをおさえておけば、オリジナルキャラクターは作りやすくなります。また、キャラクターは創作上のものですが、その作品の中で生きています。外見だけでなく内面も大切にしてしっかり作り込んでみると、オリジナリティのあるキャラクターが生まれるかもしれませんよ。
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