初心者必見!DTMに最低限必要なもの、あると便利なものを解説
「DTMを始めてみたいけど、何を買えば良いか分からない」このようなお悩みはありませんか?
楽器がなくても楽曲制作できるDTMは魅力ですが、何をどこまで揃えたら良いのか分からない方も多いでしょう。
そこでこの記事では、DTMに最低限必要なものから、あると便利なもの、初心者が最初にすると良いことを解説します。DTMで曲を作ってみたい方はぜひ参考にしてみてください。
DTMを始めるのに最低限必要なもの
DTMとは、Desk Top Musicの略で、パソコンなどで音楽を作ることを指します。DTMに必要なものを挙げると多数ありますが、まず最低限必要なのはパソコンとDAWソフトの2つです。
パソコンなどのデバイス
DTMにはパソコン・タブレットといった端末が欠かせません。パソコンはノートでもデスクトップでも良いですが、スペックがある程度なければ動作が重くなるため、最低限以下のスペックは欲しいところです。
- CPU:Core i5以上
- メモリ:16GB以上
- ストレージ:500GB以上
ストレージはSSDを選ぶとデータの読み書きが速くなるため、作業効率が向上します。OSはWindowsでもMacでも問題ありませんが、DAWソフトによって推奨環境が異なるため注意してください。
DAWソフト
DTMを作るためには、DAW(degital audio workstation)ソフトが必要です。メロディーや演奏などさまざまな音を打ち込んだり、音を録音したり、編集やMIXしたりして、1つの楽曲にしていきます。
DAWソフトは多数提供されており、Cubase・Ableton Live・Logic Proなどが特に有名です。初心者向けには操作が簡単でチュートリアルが充実しているものを選ぶと良いでしょう。
ソフトの特徴や選び方はこちらの記事で解説しています。
DTMにあると便利なもの
パソコンとDAWソフトといった最低限必要なものを揃えたら、必要に応じて以下のものを揃えましょう。
- MIDIキーボード
- オーディオインターフェース
- マイク
- スピーカー・ヘッドホン
上記の機材はあると作業効率や楽曲のクオリティがアップします。予算と用途に応じて導入すると良いでしょう。
MIDIキーボード
DAWソフトに音を打ち込んでいくには、マウスで譜面に入力しなければなりません。しかし、MIDIキーボードがあれば、直接演奏して入力できるため、非常に効率よく作業できます。MIDIキーボードは一見普通のキーボードですが、パソコンにつなげることで鍵盤で弾いた情報を音に変換できる機材です。
キーボードなので製品によって鍵盤数や鍵盤のタイプなど違いがあります。ピアノのように88鍵あるものから、持ち運びが楽なタイプ37鍵以下のものまで多数のラインナップがあるため、音域や用途などによって選びましょう。
また、MIDIキーボード以外にもMIDIパッド、MIDIコントローラーといった種類があります。ライブで使用する際にも役立つので、機会があるなら導入してみましょう。
オーディオインターフェース
オーディオインターフェースは、パソコンと外部機器を接続する機材です。以下のような音の入出力が可能となります。
- 入力:楽器や歌声といったアナログの音をデジタルデータに変換できる
- 出力:スピーカーなどにつなげて、DTMで制作した楽曲を鳴らす
アナログの音をDTMに取り入れる際は必須の機材です。また、スピーカーを介して高音質な再生ができる点もメリットといえます。
マイク
楽器や歌声を録音するなら必須なのがマイクです。ボーカル・アコースティックギター・管楽器といったものの録音には欠かせません。
パソコンにマイクが内蔵されている場合もありますが、性能はかなり劣るうえノイズが入りやすいためDTMには不向きです。
マイクの種類は多数ありますが、ダイナミックマイクもしくはコンデンサーマイクが良いでしょう。
- ダイナミックマイク:頑丈で扱いやすく、ライブ演奏や大音量の録音向き。比較的安価
- コンデンサーマイク:感度が高く、細かいニュアンスまで捉えられ、スタジオ録音向き。比較的高価
ライブで使うなら別ですが、予算が許せばコンデンサーマイクがおすすめです。また、楽器の録音ならマイクスタンドも必要となります。ボーカルならポップガードもあると良いですね。
スピーカー・ヘッドホン
DTMのクオリティアップには、正確な音をモニタリングできるスピーカーやヘッドホンも重要です。また、オーディオインターフェースに接続する場合は、パソコンから音が出ないためスピーカーなどは欠かせません。
スピーカーで再生すると、音量や定位感(音がどこから聞こえるのかという感覚)をつかめるため、MIX時の音のバランス調整役立ちます。しかし、夜間の作業や静かな環境が求められる場合は、ヘッドホンが向いています。自宅や作業環境に合わせて選びましょう。
DTM初心者は何から始めたら良い?
DTMはやめとけという意見が時に見られるように、初心者にとっては難しいと感じることがあるかもしれません。挫折せず、初心者でも楽しんで続けるためには、まずはソフトの機能を把握して操作に慣れて、好きな曲のコピーから始めることをおすすめします。
まずはソフトの機能を把握する
DTM初心者はソフトの使い方や作曲でつまずきやすいものです。そのため、まずは使用するソフトの機能や使い方を把握するところから始めましょう。
打ち込み方・音量のバランス調整方法・テンポの変更などといった入力から、完成した楽曲の書き出しといった出力まで、機能や操作は多数あります。すべての機能となると膨大になるため、まずは最低限必要な操作から実際に触れて覚えていきましょう。
慣れたら好きな曲のコピーがおすすめ
ある程度操作ができるようになったら、好きな曲のコピーから始めることをおすすめします。
いきなりオリジナルの楽曲を作る・作曲するのは難しいものです。しかし、既存の楽曲のコピーであれば打ち込みに集中できます。初めのうちはスコアがあれば、それを見ながら打ち込んでも構いません。慣れたら、いわゆる耳コピで打ち込んでみましょう。
どんな楽器が使われているか、シンセならどんな音が使われているか、何度も聴いてコピーすると、楽曲の構成の勉強にもなります。
DTM初心者によくある質問
ここからはDTM初心者によくある疑問に答えていきます。
DTMに楽器は必要?
楽器そのものや、楽器の演奏スキルがなくてもDTMはできます。
そもそも演奏のスキルと作曲スキルは異なるものです。DTMがない時代は、楽器を鳴らすことで音やメロディーを確認していたため、ある程度演奏スキルが必要とされてきました。
しかし、DTMならソフトで楽曲を再生できるため、楽器がなくても演奏できなくてもDTMを楽しめます。
もちろん、楽器ができればDTMにも活かせるので、プラスにはなります。1つ1つ打ち込みしなくても演奏しながら入力できたり、楽器を鳴らしてメロディーの確認を手軽にできたりする点は大きなメリットといえるでしょう。
ボカロ曲を作りたいなら何が必要?
DTMを始める理由の1つとしてボカロ曲を作りたいから、という方も多いでしょう。ボカロ曲を作るなら、前述したDTMに必要なものに加えて「ボーカロイド」のソフト(エディターやライブラリ)があればOKです。
ただし、ボカロ曲を作るなら作曲だけでなく、作詞もしなければなりません。
ボカロ曲を作る手順についてはこちらの記事で解説しています。
DTMにはどのくらい費用がかかる?
DTMを始めるにあたり、初期費用がどのくらいかかるかも気になるところでしょう。当然ながら、どこまで揃えるか、DTMを作る目的にもよっても費用は異なります。
大まかな目安としては、パソコンは既にあることを前提として、こだわらなければ10万円前後を見積もっておくと良いかもしれません。DAWソフト・MIDIキーボード・オーディオインターフェース・スピーカー(もしくはヘッドホン)を揃えるイメージです。もちろんこれは最低限の費用であるため、1つ1つの機材にこだわるならさらに高額になると考えておきましょう。
まとめ|必要なものを準備してDTMを楽しもう
これからDTMを始めるなら、パソコンとDAWソフトを準備しましょう。もちろんこれは最低限必要な機材なので、効率化と音質向上のためにMIDIキーボードやマイク、オーディオインターフェースなど予算と用途に応じて揃えることをおすすめします。
初心者は何から始めれば良いか迷うかもしれませんが、まずは機能と操作を把握して、好きな曲のコピーから始めると、挫折しにくくなるでしょう。既存曲のコピーであっても1曲仕上がると、かなりの達成感が得られるはずです。操作に慣れて、DTMを楽しみましょう。
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